3Dアトリエ3.5IT

3Dアトリエとは?
 マイクロネットが開発・販売をしている3Dソフトウェア。3DCGのモデリング,レンダリング,アニメーションはもちろん,一番の特徴ともいえる『3DXによるWebブラウザ上での3D表示』を搭載している。



ご注意!
 2003年3月現在,マイクロネットからは『3Dアトリエ4』が販売されています。以下の文章はVer.3.5の評価であり,文章中の不満や要望が『3Dアトリエ4』で改善されている部分が多々あります。以上を踏まえた上でお読みください。

目次
1:モデリング編
2:レンダリング編
3:アニメーション編
4:3DX編
5:まとめ

6:3DX-DeLorean

モデリング編

 3DCGの分野は最近になってかなり活発になってきている。新しい分野だけに,CGソフトウェアも,その製作工程は多種多彩である。平面な画面上で3次元をあやつるのだから,それだけでウィンドウ構成には迷うものがあるだろう。
 さて,この3Dアトリエは,3Dソフトのなかでは標準的な画面といえる。しかし,説明書に書かれているボタンやメニューの解説がいまいちわかりずらく思えた。あれだけ分厚い説明書を読むより,オンラインヘルプの
『これから3DCGを始めるユーザーのためのチュートリアル』のほうが断然分かりやすかった。
 作業としては,まず『モデラー』というソフトを使い,球体や直方体などの形状を作成し,これを拡大縮小などの編集を行いながら形にしていくという,3Dソフトの定番『ねんどをコネコネ』するやり方である。形状の編集では,『頂点』『面』『形状』単位でフォーカスを当てて操作していく。(最初,これがわかりずらく,苦労する。)
 モデリングの時点(つまり『モデラー』を使っている時点)では,アトリビュート(表面材質)の設定以外は,単に形状を作るだけである。形状の親子関係(階層)などの設定はできない。
画像の出力(レンダリング)などは別ソフトなので,モデル作成とレンダリングを交互に行うのは困難である。(もっとも,3DCGソフトの大半はこういう傾向なのだが。)

レンダリング編

 レンダリング(静止画像の出力)にはSSEというソフトを使用する。ここで,カメラ,光源の位置などを決めていくのである。しかし,表面材質(色や反射率など)の設定で,全て1つずつ「影をつける」や「スムージング率」を調整しなければいけないのは少し面倒な気もした。出力される画像のレベルはいい方だと思う。反射,屈折率,透明度,霧の表示など,CGに必要なものは一通りある。さすがにShadeのような影のぼかし,遠近法などはありませんが‥。

アニメーション編

 今やCGといったらこの「アニメーション」がメインである。これがいかに効率よく,また柔軟性に優れているかで,ソフトの価値が決まってくる。3Dアトリエでは『モーションエディター』というソフトで作業する。『モデラー』で作った形状を読み込み,また『SSE』で設定したテクスチャーなどを含めたアトリビュートも,読み込み・編集が可能である。
 形状を読み込む前から,既に設置されているカメラ,光源を調整してから,アニメーションを生成していく。そのやり方は,形状が動く前の状態を記録し,そして動いた後の状態に形状を設置(または変形)したらそこでまた記録する。あとは『キーフレームの編集』ウィンドウで微調整をするだけである。アニメーションの動作としては『移動』『回転』『拡大縮小』の3つがある。動作の過程は形状ごとに曲線グラフで表示される。

 アニメーションの確認はメインウィンドウ下にあるフレームバーを動かすだけで,作業画面が実際のアニメーション通りの動きをする。これは個人的にも便利な機能だと思う。
 
DOME-ZERO(3DアトリエVer.)の動画を見る。
※ZIP圧縮しています。解凍してからご覧ください。
※WindowsMedia形式です。

3DX編

 3Dアトリエ最大の特徴としているのが『3DX機能』。VRMLなど,HTML上で3DCGを操作するという試みは,CPUの速度が向上してから行われている。はたしてどのようにして作成するのか‥と思ったら,これが実に簡単である!『モーションエディター』または『SSE』のメニューから「3DXファイル出力」を実行するだけなのだ!これだけで,HTMLを自動的に作成し,操作ウィンドウが埋め込まれるのである。これは便利‥いや,かなり便利である!
 3Dアトリエでは,形状を見る視点を変えるだけでなく,形状に『ある操作』をさせることで,形状が特別な動作を起こしたり,別のページ(HTML)へ飛ぶといった動作が可能になっている。また,JAVAスクリプトを埋め込めるので,簡単なゲームも作ることができるのである。
3DXでデロリアンを見る。

まとめ

 他の3Dソフトが手をつけていなかった3DXを取り入れていることも含め,3Dアトリエは『一通りのことは全てこなせる』ソフトであることがわかった。ただ,これは他のCGソフトにもいえることであるが,アプリケーションとしては操作が複雑ということである。確かに,3DCGというものを扱うこと自体,難しいのはわかるが,タスクバーの内容はできるだけ標準的なものにしてほしいものである。
 例えば,「上書き保存」や「コピー」「貼り付け」等はWindowsソフトなら最低限あってほしいものである。そのあたりを改善するだけでも初心者はソフトに入りやすくなるのではないだろうか。
 また,仕事に使うソフトとしてはまだまだ完成度は低いと思うし,静止画,動画ともに限界があるような気がする。そのあたりのクオリティが向上すれば,個人だけでなく,企業にも受け入れられるソフトになるだろう。是非頑張ってほしいものである。

[Shadeのデータをインポートしたデロリアンと私の大学]

3DX-DeLorean

Shadeで制作したデロリアンデータをDXF形式でインポートしたものです。
細かい部分は処理を軽くするために削っております。

<操作説明>

左から
回転,視点,カメラ位置,ズーム,変化速度,元の視点に戻す
となっています。
ボタンをクリックした後,画面上でマウスをドラッグしてください。


デロリアンのドアをクリックするとガルウィングが開きます。(閉じることは出来ません。)

[Enter]

3DXをご覧になるには,パソコンによっては
3DXプレイヤーをインストールする必要があります。


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