デロリアンの存在がタイムマシンから実車に変わったのは,中学時代のある日からである。

 近所の本屋で車雑誌を立ち読みしたときのこと。
 手に取ったのは「月刊デイトナ」というアメ車雑誌。アメ車には興味の無い私がなぜこれを手に取ったのか。当時「DAYTONA USA」というセガのレースゲームにはまっていたからかもしれないし,めぼしい雑誌を読んでしまったからかもしれない。
(デイト〜ナ〜♪というオープニングデモが今でも耳に残る。上はShadeを始めて3日目ぐらいに作ったホーネット。自由曲面の作り方が分からず,ほとんど長方形で作成(!)した作品。)

 パラパラめくりつつ輸入車の広告を見ていると,その中の1台に目がとまり,世界が反転するような衝撃が襲った。あの映画の車が,500万円ぐらいの値段で売られていたのだ!!タイム回路がないスッキリした外見に困惑しつつも,風貌といいガルウィングといい‥そしてきっちり書かれた「デロリアン」という車名。
 家に帰ってからも興奮は収まらなかったはずである。あれはなんなんだ?デロリアンは映画の車ではなかったのか!?言われてみれば,いくらハリウッドでもあれほど完成された車を作るだろうか?
 確かなことは,デロリアンは現実に存在して,日本の輸入車の店で多かれ少なかれ扱われているということ,そしてそれは500万円ぐらいの相場なんだ!ということ。
 以来,本屋によってはデイトナに限らず輸入車雑誌の広告で探したものだが,年に数回も見つけることはなかった。



 デロリアンに関する情報は上記で述べたことしか当時は分からなかった。それにまだ当時は「車を買う」ということに本気で考えたことがなかった。

 免許を取れる18歳(高校3年)になってから,ようやく考えるようになった。回りに車好きな友達が現れたのも理由のひとつだ。 高校のインターネットでデロリアンを調べ始めたのもこの時。そして知ったのは,

・デロリアンはDMCという自動車メーカーが作ったこと
・今は倒産して,どうやらこの車しか作っていない
・ジョン・Z・デロリアンという会社の創設者から名前が来ている

と言った程度である。日本のサイトも見たかもしれないが,記憶はない。

Past / Future