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私の住む武蔵国川越と切支丹(参考資料)
高山右近と武蔵国
 1590(天正18)年、豊臣秀吉と徳川家康両軍が関東一円を支配していた後北条氏の守る小田原城を攻めた折、川越城や八王子城などの武蔵の小田原方の城は秀吉の朋友であった前田利家が北陸から進軍して落城させました。この利家軍には棄教を拒んで秀吉に所領を取り上げられ利家の客分となったキリシタン大名高山右近が参謀として加わっていた事が知られています。
 その後、高山右近は1600(慶長5)年の関が原の合戦にも前田利長と共に東軍徳川方として参加しましたが、その後も棄教せず、遂に1614(慶長19)年家康によってフィリピンのマニラに追放されました。
将軍徳川家光と天海僧正と川越喜多院
 江戸幕府の切支丹禁制と鎖国は家康・秀忠・家光三代よって完成されましたが、この間、幕府の政策決定に大きな影響を与えた天海僧正は川越の天台宗星野山喜多院の住職でした。天海は家康崩御の後、日光東照宮の造営に働き、また駿府から日光に運ばれる家康の遺体を川越に迎えて大法要を営むなど絶大な権力を持っていました。
 また、1638(寛永15)年に川越で大火があり、喜多院の伽藍の殆どが消失すると、将軍家光は天海の為に江戸城の建物の一部を喜多院に寄進しました。これらが現在「家光誕生の間」や「春日局の化粧の間」と呼ばれる建物です。当初の建築は桃山時代末とされ、この時代の江戸城の建物は川越にしか残っていない貴重なものです。
 家光は更に高齢の天海の為に江戸城から近い上野の地に東叡山寛永寺を造営し、天海はここに移ります。こうした事もあって天海は何と100歳過ぎまで生きたと言われます。
知恵伊豆と天草島原の乱
 川越が江戸城から40kmと徒歩で一日の行程であり、また交通の要衝でもあった為、江戸幕府の重要な北の守りとされた川越城には代々親藩や譜代の有力大名が配置されました。なかでも、三代将軍徳川家光の親戚で幼馴染でもあった松平信綱は有名です。1637(寛永14)年にキリシタン一揆の天草島原の乱が起ると、緒戦で劣勢に立たされた幕府軍は家光からの信頼が厚かった信綱を総大将に起用しました。
 その後、持久戦をとった信綱によって体勢は反転し、一揆軍である切支丹の老若男女3万7千人は全滅し天草島原の乱は終わりました。信綱はこのように非常に残酷であった反面、その知恵者振りと官職の伊豆守から知恵伊豆と呼ばれ、領地の川越藩では善政を敷いて多くの領民に慕われました。
中原町の切支丹屋敷
 江戸時代も半ばの話です。川越城の勤めを終えて侍長屋に帰宅した武士は出迎えた妻子が猿の親子に見えたので驚きの余り切り殺し、直後に自分もその後を追って自害しました。当時の人々は昔この長屋が座敷牢として使われた頃、天草島原の乱で川越城主松平信綱によって連れて来られ可愛がっていた猿と共に刑死したキリシタンのたたりと噂したそうです。(岸伝平著「川越閑話」)
 ただ、一部の歴史家からは信綱が遠く九州のキリシタンを関東の川越まで、わざわざ連れて来る理由はないとも言われています。ですから、あるいは、かつて川越藩領内に住むキリシタンを捕らえて投獄し処刑した事と信綱の島原での戦い振りが後世になって合体し、こうした昔話が形成されたのかも知れません。
明治政府の高札
 川越城跡の一角に建つ川越市立博物館には1871(明治4)年頃と推定される明治政府の切支丹禁制の高札の実物が展示され見学する事が出来ます。1868(慶応4)年に成立した明治新政府は五傍の掲示という高札を出し、その第三札で引き続き切支丹を禁制としました。
 しかし、その後、明治政府が欧米に派遣した岩倉親善使節は日本の切支丹禁制が原因で訪れた諸外国から激しい抗議を受けました。そして、その結果、一転してキリスト教が日本で解禁となるのは正式には1873(明治6)年の事ですから、この高札は解禁直前の最も遅い切支丹禁制の高札と言えるでしょう。

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ネット歴:99年に閲覧を翌年HP作成を開始
信仰歴:母方の祖母の両親からの4代目クリスチャン
家族構成:妻一人と可愛いトラ猫が一匹 HPとらちゃんのいえ 
好きな言葉:一粒の種が地に落ちて死なないならば(ヨハネ福音書12-24)
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