|
0029 躯の方へ (2004/5/24)
|
| 因幡修次って呼ぶより、KC2って呼んだほうが慣れちゃったんで呼びやすいのですが、今日は彼、因幡修次について書こうと思います。なんちゅうか、もう知り合いになっちゃった人のコトを改めて書くってのは実に気を遣うモンでして、変なコトでも書こうモンなら今後の付き合いに支障が出兼ねないという…面倒臭いモンなのですヨ。しかし、そんなコト気にして書いたらかえって失礼ですので、ココはどうなってもエエわい!という気持ちでいつものように正直に書いていこうと思います。
彼のCD『躯の方へ』を買う為に、私が定期預金まで解約したと言う話はすでに、いろんな掲示板をご覧の皆様はご存知だと思いますが、一言で申し上げるとこのCD、よく解らん唄だらけでございます。詩が文学的とでもいうのでしょうかネ?私が本読まん人なので、この表現が合っているのか解りませんが。とにかく1回聴いたくらいで意味が解るようなシロモノではございません。下手すると一生解らんまま死んで行くんじゃないかと思うような歌詞のオンパレードなんですな。 しかし、これがまた好きな人には堪らない訳でして、詩の内容を一言一言ああでもねぇ〜こうでもねぇ〜と考えながら味わうには持って来いの唄なのです。実は私も嫌いなほうではありませんでして、どっちかって言うと好きなほうなんですが…。稀少価値ってんですかネ?誰もわざわざこんな理解しにくい唄なんか作らんやろ?ましてやCDにして売ろうなんて考えるか?ってモンに真っ向からチャレンジしている彼の姿勢が好きなんですわ。所謂『媚びない姿勢』ってのに拍手を贈りたいと思う訳です。
とは言うモノの、ネットで遊んでいる時の因幡…つまりKC2ってのは、そりゃ〜もう良い唄を作るんですわ。因幡の時のような訳解らんような詩じゃなくてネ。万人に分りやすい、気持ちにスッと入って来るキラキラした唄を作られるのです。こっちをCD化すりゃエエのに…と思ってるのはおそらく私だけでは無いでしょうな。 さて、このCDですが、私のイメージでは『骨』と出ました。この手のアングラ的な唄の中には『血』を連想するモノが多いのですが、因幡修次の場合は剥き出した骨くらいの『痛み』があるのです。さらに剥き出した骨の横にはウジが湧いてんのネ。もうビ〜〜〜シリと、ウネウネとしながら蠢いている感じ…。 あ…、ウジで思い出しましたが、昔京都のビヤガーデンでバイトして時。私は厨房で料理作ってたんですわ。である日、ビヤガーデンの主任が世話になってる人が来たみたいで、私にありったけの高い料理を出せとか言ったんですな。主任が。50手前の趣味の悪い服着た、うだつの上がらんような痩せたこの主任が。まぁ仕事ですんで私も作りますわさ。ところが私はこの主任が嫌いだったので、ブツクサ言いながらバーベキュー焼いたり、串かつ揚げたりしてた訳ですヨ。すると、またこの主任がやって来て、「そんな安いモンなんか出すな!鶏のモモ肉があったやろ?あれ出せ!」とか文句言うんですな。 このモモ肉があるのは私も知ってたんですが、何もいじわるで隠していた訳ではありません。つまり、その…入荷してからかなり日にちが経ってたので大丈夫かな?と…。 「何をしてるんや、お客さんが帰ってしまうやないか、早くモモ出せ!」 主任があんまりもヤイヤイ言うので仕方なくモモ肉を出して焼くコトにしました。塩コショウで下ごしらえして、中華鍋に油を引いてジュジュジュ〜!知らんぞ、知らんぞ、ワシはどうなっても知らんぞ…。一応、匂いには問題無さそうです。香ばしい良い匂いがして来ました。「まぁ、焼いてしまったら問題無いか…。」ってなコトを思ってた時でした、なんかモモ肉の表面の1部がウニョウニョ動いています。焼きはじめたトコロでひっくり返して無い、まだ焼けて無いトコロから何やらウニョウニョと…。ご飯粒くらいの『それ』はモモ肉の中からピョコンと外に出ると、そのまま転がって油の中に落ちて、一瞬倍に膨れたかと思うと「パン!」と言ってはぜました。 賢明な読者の方はもうお気付きでしょう。そうですウジがもう湧いていたのです。私はカラリと上がったモモ肉を皿に置き、手早くキャベツの千切りを盛り、キュウリ、ニンジン、アスバラでトッピングして、ドレッシングをかけて、主任の待つテーブルに持って行きました。主任はその皿を受け取りお客に「どうぞ、召し上がってください。」と薦めました。その後のコトは知ったこっちゃありません。 あれ?なんでこんな話書いてたんでしたっけネ?ああ、そうそう因幡修次でした。横道に逸れてしまい申し訳ございません。話を戻しましょう。このモモ肉から出て来た因幡修次が…、いや、ちゃうな。とにかく、このモモ肉の話で言うなら、主任は世の中で、私はあなた、そしてもも肉は因幡修次で、ウジは彼の唄なのです。 ネ?解らんでしょ?でも、彼の唄はさらに解らんのです(笑)。でも、彼自身は解りやすい人だと思うな。底が浅いって意味じゃないヨ。真直ぐな人が少ないから、真直ぐに生きてる人は解りにくいんだわ。 |