0039 月のあかり (2004/8/3)
え〜、この方も書こうか書くまいか考えたんですが、好きなのでやっぱ書くコトにいたします。今回は桑名正博さんです。歌謡曲じゃんかヨ〜って、今言ったそこの君!今回飛ばして良いから。川上シュンローの独断と偏見で進めている『アコギの子守唄♪』です。

あれはディスコ・ブームの時代だったから77年前後だったんじゃないかな?フォークも次第にポップスの影響を受けてドンドンと洗練されていった時代だったと思う。後にニューミュージックってな呼び方をされるようになる切っ掛けとなる音楽が出て来る時代だった。世良公則とツイストや、チャーや、原田真二。女性では、庄野真代や、中原理恵や、大橋純子なんてのが出て来た。当然のコトながらこの人達はフォークじゃないし、新しいタイプの歌謡曲を歌う歌手だった。

歌謡曲と言えば私は筒美京平さんが作曲されたモノが特に好きで、今回の桑名正博さんの最初の曲『哀愁トゥナイト』を気に入ったのも、やはり筒美京平さんの作曲だったってのが何処かにあったのかも知れない。初めて聴いた時から前奏のカッコ良さに身震いするのを覚えたモノだ。今は小汚ねぇ〜太ったおっさんになってしまった桑名(今では金髪の爺さんみたいになってると言う噂も聞いたな)も、当時はスマートでシャープでルックスが良かったし、これが売れない訳がないって思ったモンな。大阪のディスコで何回この曲を聴いたコトか数え知れない。…って、わたしゃディスコにはそんなに行ってなかったので、知り合いから聞いた統計がココに入るのだが…(笑)。そしてその後出した『セクシャル・バイオレットNo.1』はベスト1を何週も続けて取る大ヒットとなった。

さて、ピークを過ぎると後は落ちるしか無い訳で、桑名さんもその後すっかり第一線から退き消えてしまったかのような時期もあった。映画なんかには出てたみたいだが、音楽の方ではすっかり見なくなった。ちょくちょくテレビにも出るようになって来たのは90年くらいからだったろうか?昔、出したアルバムの中の曲だったらしいが『月のあかり』が静かに浮上して来たのが原因だった。私の記憶違いで無ければ、カラオケから再び火が付いたんじゃなかったかな?激しさは色褪せてしまっても、しっとりしたこの唄は当時の桑名正博にピッタリだったのかも知れない。

作詞は下田逸郎、作曲は本人がしている、この『月のあかり』。以前、アルバムの方を聴いたコトがあるが、綺麗に歌ってて私はモノ足りなかった。

ってのも、桑名さんってのは年々唄の中に余計なウンニョンニョしたのを付けるのだが、若い頃のにはそれが無いんだわな。ウンニョンニョってのは例えばこういうのだ。普通に歌うと…

♪あかりを〜つける〜な〜
 つきの〜〜〜光り〜が〜〜〜

…と、こうなるのだが、これを桑名が歌うとこうなる。

♪あかぅぁりをぅ〜つけるぅぅ〜ぬぁ〜〜〜
 つきのぅぉぅぉ〜〜〜光りぅぃ〜〜〜ぐぁぅぁぅ〜〜〜

上手く言えないが、フレーズいっぱい妙なビブラートとも言えん…とにかくウンニュウンニョした歌い方で埋める癖があり、これが無いと桑名正博を聴いた気にならないのである。まぁ、ウンニョウンニョの話は良いのだが、アコギで歌う『月のあかり』のほうが、オケで歌うのよっか私は好きだったのだ。因に私はこのウンニョウンニョをカラオケで真似して、しばらくこの癖が治らんかったコトがあった。いや、今でもたまに出るので治ってないかもな(笑)。

関係ないが、私の似顔絵製作ソフト『ぽれぴ78』の販売元であるユーズテックの社長の家の近所に桑名正博さんは住んでて、社長とも仲好しなんだと聞いたコトがあった。ファンの私としては是非とも彼のサインを貰ってきてくれと、数回社長に頼んだのだが結局貰ってくれなかった。この恨みを今でも私は忘れていない。ヘビのような性格なのである。

何にせよ、若い頃はイケメンで大ヒットし、年齢がいったらしっとりした唄も聴かせるコトの出来る桑名正博さんを、私は良い歳の取り方をしてはるな…と常々思う。元々、声量もあるし唄も上手いから、今後の活躍を期待したいトコロだ。もう一曲くらいヒット飛ばして欲しいんだよな〜。