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0040 死んだ男の残したものは (2004/8/10)
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| この唄を最初に聴いたのは親友の木内の家でだった。まだ中学の頃、一緒にギターの練習してて彼が「これ親父の買ったLPなんやけど…」と言ってかけてくれた中に入っていた。『希望』を歌ってた岸洋子のアルバムだった。反戦歌を意外な人が歌っているコトに驚きもあったが、何よりこの唄の歌詞の重さに魅了されていくのを感じずにはいられなかった。
それから数年経って、バンドを一緒にやってた今井兄弟の部屋でこの唄をまた聴くコトになる。高石ともやとナターシャセブン。こっちがこの唄の本家本元たっだ。高石ともやの震えるような歌い方に、聴いててこっちまで身震いしてしまった。『死んだ男の残したものは』…まず、この詩を皆にも読んでもらいたい。 プロテスト・ソングや反戦歌…。こう、反抗するエネルギーを感じるモノばっかりだと思ってた私にこの唄は、「こんな抵抗の仕方もあるんだ…」と視野を広げてくれた。非生産的な戦争。何も残さない戦争。平和さえも残さない戦争。そして残ったモノはわずかな一握りの『希望』だけ…。まるでパンドラの箱のような終わり方で占めている…。 今井兄弟の影響で高石ともやとナターシャセブンの唄を一時よく聴かせてもらった。私にとって彼等の唄はあまりにも落ち着いていて、教科書のように感じたモンだが、年齢を重ねる毎に良い唄を沢山歌っていたコトが解って来た。初期の高石さんの唄は日本のピート・シガーと呼ばれただけあって、反戦モノ、差別モノなどが目立つが、中には『受験生ブルース(作詞・中川五郎)』のようなコミック色の強い唄もあった。なんせ、日本にフォークを持ち込んだ第一人者なので、彼の歌って来たモノは後の基礎となっているのである。 個人的には1人で歌っておられた頃の唄も良いけれど、ナターシャセブンとなってからの落ち着いた感じのラブ・ソングが好きで、中でも『街』って唄は何度聴いてもジ〜〜〜ンとしてしまう。 今回、高石ともやさんをテーマを書くに当たっても、『死んだ男の…』とこの『街』で、どっちにしようか迷った程である。 高石ともやさんは、今はマラソンやったりする初老のオッサンのイメージがあるけど、実は凄いシンガーで、派手さの無い何でも無いモノを淡々と歌い上げ、ジ〜ンとさせるのが実に上手い人なのである。そして私は、それが唄の基本ではないか?と思う。 |