0045 旅立ち (2004/10/26)
あれは17の時だったな。高校を辞めてバイトしたり、家でマンガ描いてたりしてた頃だった。勿論毎日ギターも弾いてネ。上手くならんかったけど(笑)。

夜中はいつもオールナイトニッポン聞いてたんだわ。そこに、いきなりノリの良いのが現われて、フォークの話をブイブイ言い出したアンチャンが居たんだわ。それが今回のお話の人、松山千春だったのネ。私がよくプロテスト・ソングとか言うのも彼から知った言葉だったし、私にとって彼の放送はフォークを知る上での参考書にもなってたのです。当時、私がのめり込んでた岡林信康に影響を受けて出て来た辺りもかなり親近感を覚えたんだと思う…。

さて、話は逸れるが当時のオールナイトニッポンのパーソナリティーを見てみよう。以下が当時のメンバーである。

月曜・・・1部…くり万太郎(2部…糸居五郎)
火曜・・・1部…所ジョージ(2部…近田春夫)
水曜・・・1部…タモリ(2部…松山千春)
木曜・・・1部…自切俳人(2部…尾崎亜美)
金曜・・・1・2部…つボイノリオ
土曜・・・1・2部…笑福亭鶴光

懐かしいぃ〜〜〜と思われた方も多いかも知れない。聞いて無かったし知らねぇ〜〜〜って思われた方も少なく無いかも知れない(笑)。まぁ、こんな感じで月曜〜土曜までそうそうたるメンバーで埋め尽されてたんですわ。それからしばらくして松山千春は月曜日の第1部に昇格する訳ですな。それと共に、曲もヒットチャートをドンドン上がって行く訳です。

番組の中で松山千春が影響を受けた人達の中に岡林信康・泉谷しげる・高田渡・加川良を上げてましたが、この辺も私と共通してたので、放送を食い入って聞いてたのも自然な流れだったように思います。

「おお、そうやそうや、
   あんたよう解ってはる!」

そんな気持ちで頷きながら聞いてた訳です。

しかし、岡林信康・泉谷しげる・高田渡・加川良のような、言わばフォークのスタンダードみたいな人達を上げておきながら、松山自身はラヴソングばっかり歌うという『何でやねん男』でもあった訳でして、アングラ・フォーク好きの私としてはガッカリする面もあったコトは否めませんでした。

でも、そんなラヴ・ソングの中でも1曲だけ、私の好きな唄がありまして、それが今回のタイトルにも使わせていただいた『旅立ち』だったのでした。これは、彼のデビュー曲であり、私にとっての松山千春はこの曲だけでも良いくらいです。(他が良く無いという意味では無い)

なんですかネ?この曲を最初にラジオで聴いて以来、この曲を上回るだけの曲がその後無かったんですわ。当然、これは私の思い入れも手伝ってのコトであり、『銀の雨』も『季節の中で』も『長い夜』もそれなりに良かったんですが、最初に『旅立ち』を聴いた時程のインパクトは無かったのです。

「あのな〜お前ら、バッカヤロ〜、何なんだ?!松山嘗めてんべ!」

ってな感じで、口汚く喋った後に、

♪わ〜た〜しの〜〜〜瞳ぃ〜が〜〜〜
 濡れて〜いる〜の〜は〜〜〜
 涙ぁ〜なん〜かじゃ〜な〜い〜わ〜〜〜
 泣いたりぃ〜〜〜しな〜い〜〜〜

…ですからネ。
男らしいんだか、女々しいんだか、良く解らん男でした(笑)。

あの頃は2の線で売ってたアンチャンも、いまじゃハゲ頭のオッサンですわな。でも、あのクソ生意気な喋りと、女々しい唄を歌い上げるトコロは、いつまでも変わらないで欲しいと願う私です。