シュンローアイコンこ ら む

●オットセイの金玉
●16歳のレクイエム
 001-イクマツくん
 
002-ツレ
 
003-テレフォン・セックス
 
004-ナオちゃん
 
005-マル秘隣の性生活
 
006-縁とはままならぬモノ
 
007-火の無いところに…
 
008-行かへん行かへん!
 
009-写真
 
010-骨
 
011-水晶
 
012-泥棒???
 ◆SHA−NAIDE!
 
013-16歳のレクイエム(前編)
 
014-16歳のレクイエム(後編)

●訣れの台詞
●ジャンプ
●聞いてくれ!!
●値打ち
●小さな墓標 

 ともだちポッケ

 

 

 

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     イクマツくん

あれは21歳の冬。いつものように専門学校の後輩イクマツくんの部屋に遊びに行ったら、変な形の仏壇がありました。デザインが、うまくならないのは、修行が足りないせいだと言われたそうで、仏壇を購入したそうな。甘い香りの香を焚いて毎晩1時間の瞑想タイム。その後セッセとデザインの勉強。その次の日も、次の日も、休まず怠けず瞑想、勉強。そんな彼を先輩達は「彼は才能無い。」という。 悪いが私もそう思う。彼の働く事務所の社長。真面目な彼にアドバイス。だけど、彼の頭の中に、あるのは教祖の声ばかり。みんなが心配してる中、彼はある日姿を消した。半年たって、事務所宛に富士山絵葉書届きます。

「ボクは今、富士の裾野で、一生懸命修行しています。」

イクマツ君に、何でそんなコトが大事なのか、聞いた晩がありました。

 彼は、その教祖がスゴイ人で、彼のいうコトは信じたいと言いました。

 私がいくら反論したって聞いていませんでした・・・。

イクマツ君は、私にとって優しい人でした。

私が失恋でメゲていたときも、わざわざ部屋に誘ってビールをついでくれました。その後ドロ酔いで暴れだした私をなだめてくれて、近所に頭下げてくれたのも彼でした・・・。ぶきっちょで、歌うと音痴で、ギターは下手糞で、イラストも下手で、版下仕上げると汚いくせに遅くて、ガリガリで、背が高くて、チンポが小さいのがコンプレックスで・・・、そんな彼が、私は好きでした・・・。

 

 

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