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011 喫茶店 |
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ファーストフード店に押されて、その存在さえ減ってきているが、喫茶店は私の世代にとって無くてはならない場所だった。そんな喫茶店が一つまた一つと街から姿を消して行っているのは、何と淋しいコトだろう…。しかし、落ち着ける良い店というのは数少ないファンによって支えられ、今でもひっそりと営業していたりする。篭りっ子になってしまい、今はもうあまり喫茶店を利用しなくなった私だが、そんな店を見かけるとホッするのだった。 20代の頃と言えば、いつも喫茶店でコーヒーを飲んでタバコを燻らす自分が浮ぶ。友人と二人で、いろんなコトを話し合っていた。当時、マンガ家になりたいという夢を抱きながら安いイラストを描いていた私と、デザインをバリバリこなしていたM氏は、意見をぶつけ合ったり、冗談を言い合ったり、夢を語りあったりしていた。それが毎日続くのだが決して飽きると言うコトは無かった。 しかし、それが30を越えた頃からだろうか、少しずつ少しずつ二人の距離が離れだした。M氏は相変わらずデザインをこなしつづけてるのに比べ、私は自分の居場所を探すので精一杯になり、いつしかイラストからも遠ざかっていたのだ。
何なんだ私は?一体何がしたいんだ? そして今、またイラストを描いている自分がいる。でも、気付いたコトがある。何を手段として生業にしたいのか?それは今でも解らないが、でも、きっとそれは何でもよくって、表現したいモノをしたい形でやって行ければ良いのだと…。そして、その表現したいモノの全ては、あの20代の頃の喫茶店で生まれてきたモノなんだと………。 |
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