| 週記『アマデウス』
こんなに私に変化をもたらした映画は他には見当たらないと思う。今回はモーツァルトの生涯をサスペンス調に描いた作品『アマデウス』を紹介しようと思う。 まず、この映画はホントはスルーするトコロだった。なんせあの当時のファッションが嫌いだったのである。男も女も不自然なカツラかぶってヘンテコリンではないか。貴族だの出て来るトコもどう面白く無さそうだし、そもそもクラシックなんか全然興味が無かったのである。しかし、妻(当時の彼女)が見たいからと言うのでシブシブ付き合って見たのである。 見るまではそんな感じだった私だったのに…、どうしたコトかその後、この映画を何度も何度もコトある毎に見るようになってた。つまりハマったのである。まず私は一度見た映画を何度も繰り替えし見るコトが無い。テレビの洋画劇場でやってたら見るコトもあるが自分から…ってのコトはまず無いのである。 なのに、この『アマデウス』を繰り返し繰り返し見たのは、私自身、自分でも何でこんなに面白いのか解らなかったからだと結論が出た。ファッションは嫌い、ストーリーの背景も嫌い、クラシックにも興味が無い…そんな自分がハマってしまったのが意外で意外で仕方なかったのだ。 ストーリーは一人の天才音楽家モーツァルトと、努力で皇帝音楽家にまで出世したサリエリとの物語り。自由奔放なモーツァルトは実に下品でノンべで女たらし。それに引き換えサリエリは音楽に一生を捧げる為に神への忠誠と純潔(つまり童貞)を守るんですわな。サリエリはモーツアルトに嫉妬し、神へ対して怒り、神に選ばれし天才を殺す計画を企てるんですな。 物語の最後の部分で歳老いたサリエリは病院で言います。「私は凡庸なる者達の神だ。」名声を手に入れ賞賛を浴びてた男は長生きこそしたが、手に入れた全てのモノが消えていくコトをも見続けなければならなかったのである。 制作は1984年。監督はミロシュ・フォアマン。アマデウス役にトム・ハルス。サリエリ役にF・マーリー・エイプラハム。第57回アカデミー賞8部門受賞作品である。 |