週記『ステラ』

女性が主人公の話が続きますが、今回は母としての女の姿を描いた映画をご紹介いたします。ベッド・ミドラーの『ステラ』です。

この映画、実はオリーブ・ヒギンズ・プローティの『ステラ・ダラス』の3度目の映画化作品なんだそうな。私はこのベッド・ミドラーの『ステラ』しか見て無いので、それまでの作品はどんなだったか知らない。しかし、故淀川長治さんが前作の『ステラ』を見たのが切っ掛けで映画の世界に入って行ったと聞いているので、素晴らしかったコトには変わり無かったみたいだ。そんな名作をあの豪快なベッド・ミドラーさんが演じるのだから面白く無い筈が無い。

女バーテンダーのステラ(ベッド・ミドラー)は底抜けに明るい女性だった。そのステラの店に将来有望な医者の卵スチーブンがやって来て、一目でステラを見初めてしまう。しかし、身分が違うコトを理由に断り続けるステラ。でもスチーブンは諦めず、とうとうステラのハートを射止める。幸せな時間が二人の間を流れる。

ところがステラは妊娠してしまい、それから二人の関係がギクシャクしだしてしまいステラは一方的に別れを告げる。スチーブンは結婚を申し出るが同情されるコトを嫌い、決して受け入れないステラ…。やがて、娘ジェニファーが産まれ、ステラは一人で育てるコトを胸に決意する。

仕事も化粧品のセールスウーマンに変わり、ジェニファーの為に一生懸命なステラ。しかし、環境は素直だったジェニファーを徐々に変えて行こうとする。とうとうステラはジェニファーを父親であるスチーブンの住むニューヨークで引き取ってもらうコトにするのだが…。

ラストのシーン。ジェニファーの結婚式当日、誰にも見つからないように式場の外から、雨の中一人佇むステラの姿が…。娘の幸せそうな姿をガラス越しに見つめるステラの表情は涙モノです。

監督はジョン・エアマン。主演は勿論ベッド・ミドラー。1990年のアメリカ映画です。