週記『鳥』

ジメジメした梅雨ももうすぐ終り、いよいよ夏に突入の今日この頃ですが、そんなクソ暑い日にこんな映画は如何でしょうか?ヒッチコックの名作『鳥』です。

事の発端はサンフランシスコ近郊の漁村で始まります。弁護士ミッチと知り合った社長令嬢メラニーは、彼の故郷の港に着いた途端、一羽のカモメに額を突つかれます。それだけなら運の悪い事件で終るのですが、実はこれから起こる鳥達の恐ろしく奇妙な現象の幕開けだったのです。

どこからやって来たのか?それとも異常発生なのか?無数の色んな鳥達が集まり空をおおいつくします。そしてそれらの鳥達はやがて人々を襲いはじめるのです。原因は解りません、理由も解りません、しかし鳥達は無差別に人々に襲い掛かって来るのです。カモメも、様々な小鳥達も、そしてカラスも…。

この映画の面白いトコロは決してあり得ない話では無いという点です。実際にドイツではカラスに人間が襲われた事件が何度も起きていますし、近年カラスが増え始めた日本でも起こり得ない話では無くなって来ています。そんな『もしも』をヒッチコックは上手く使ってこの作品を仕上げています。尚、ヒッチコック自体が鳥が大の苦手で、撮影には2万8000匹の鳥を使ったそうなので、さぞかし監督自身もおっかない撮影になったコトでしょう(笑)。

監督は『裏窓』『サイコ』等で有名なサスペンス・スリラーの巨匠アルフレッド・ヒッチコック。社長令嬢メラニー役にティッピ・ヘドレン。弁護士ミッチ役にロッド・テイラー。1963年のアメリカ映画です。