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あとがき

松本源次


 国際色豊にして劃期的な世界・炎の博覧会が開催され、その主会場は我が国で初めて白磁が生まれた有田地区になると決定したのは平成五年であった。その会期中に主会場を訪れる人は百万人を超えると予想されるので、来会者を案内するガイドが必要になるだろう。それは当然地元の人達がボランティアとして当たるべきである。

 それにはガイドとしてこの炎の里有田の歴史を十分理解していなければならない。有田には昭和六十一年に完成した立派な有田町史十巻がある。だが、余りにも膨大で読み通すのは無理であるから、要約すべきだという要望に応えて町の生涯学習センターに開設されたのが有田町史常識講座である。
そして、私が非才を顧みずその講師を引受け、三百八十年前の一六一六年の磁石発見によって炎の里有田が起こってから終戦までの歴史を一年に亙って講義したのである。

 しかし、来会者の中には炎の里有田の歴史を是非知りたいという人も必ずおられるに違いないから、この機会にそのテキストを一冊の本にしてガイドブックにしようと思い立ったのである。

 そして、町に相談した処その協力を得ることが出来たので、本書の刊行になった次第である。

 その上に川口町長からは序文まで頂いた。又、装丁の絵は江戸時代初めて禁裏御用達になった名門窯焼辻家の子孫である辻勝喜氏にお願いした。

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