このサイトで紹介している作品は、すべてひとりの「伝統工芸士」の手によるものです。
私の知る限り、十数年以上も個展を開催されておりません。従って、岐阜県を訪れた人以外に、実物を見る機会は少ないと思います。
美濃焼といえば志野に代表され、特に織部等は食器以外にあまり馴染みがないことと思いますが、現代の美濃焼も「安土・桃山陶」の伝統を承継して、多彩にかつ脈々と息づいています。
私にとって、この方の作品から陶器に触れる喜びが始まり、今の生活の精神的支柱にもなっています。反面、少なからぬコレクションを私蔵している負い目、一服と愛玩の楽しみを独り占めしている自責の念があります。
本来なら実物を見ていただくべきですが、素人写真で、しかもいきなり「茶陶」です。作品の魅力を十分に写し撮れていないことは撮影者の私自身が承知しておりますが、「現代の美濃焼」の奥行き、あるいは精力的に多彩な作品を造られる活動の一端を、皆様に感じていただければ幸いです。
作家について、語る許しを得ておりません。作家にとっては「実物が全て」であるらしいのです。このサイトを見て、美濃焼に興味を持たれるきっかけとなり、一人でも多くの方が岐阜県を訪れて実際に触れ、その素晴らしさを感じていただくことを念じています。
美濃焼の紹介ではなく、誘い。
この「現代の美濃焼」サイトは、その妥協点でもあったのです。 |